ICAN カーボンクリンチャー FLシリーズ インプレッション

背景がごちゃごちゃしてスミマセン。。。
いわゆる中華カーボンのICANホイールを購入してみました。
新型(と思われる)FLシリーズ カーボンクリンチャーです。
セットで68000円のホイールです。
まともに使えそうなカーボンクリンチャーホイールの中で、おそらく一番安いと思います。自分調べですが(笑)
まだあまり使い込めていませんが、使ってみた感想を書いてみようと思います。

ちなみに、僕はこれまで多くのホイールを使ってきた経験はありません。
PAXPROJECTのアルミクリンチャーホイールと、鉄下駄くらいです。
なので、主にPAXと比べてどうかという感じになります。文の前に(PAXよりも)と付け加えて読んでいただけるとわかりやすいと思います。
ちなみにPAXのホイールはこんなモデルです
リム重量460g(おそらくTNI AL300)

まあ、イメージとしてはカンパニョーロのゾンダくらいのホイールです。
つまりゾンダクラスのホイールとの比較になります。


概観・仕様

色々オーダー可能

僕はフロントを40mm,リアを50mm そしてロゴなしで注文しました。
その他に55mmのラインナップがあります。
こういう細かいオーダーがこの値段ながらできます。ニップルの色変更などもできるらしいです(未確認)

二年保証付き

一応二年保証が付いています。
どこまで保証されるのかわかりませんが、品質には自信があるのでしょう。
Emailでのサポートもしっかりしています。

重量

実測でフロントが約600g リアが約850gでした。併せて約1450gです。
ディープリムとしては軽いと思います。フロントを40mmにしたのが効いていますね。
公表値は40mmの前後セットが1400g,50mmの前後セットが1500gなのでちょうど真ん中ですね。
個人的にオールラウンドに使いたいのならば40mmが良いと思います。

リム



リムはしっかりとしている印象を受けました。本気で押すと、少しへこむかなぁ、やっぱり気のせいかもw といった感じです。
バリなども見受けられず、綺麗だと思います。
しかし、初めてカーボンホイールに触った者の感想です。カンパのBORAやROVALのCLXシリーズなどの高級カーボンホイールを触ったらまた印象が変わるかもしれません。

ブレーキ面はバサルトファイバーが編まれているようです。

形は流行りのU字型で幅は25mm。一番太い所は27mmあります。なので、箱から出した瞬間に、かなり存在感のあるリムだなぁと思いました。

リム重量は40mmで440g 50mmで460g 55mmで500gだそうです。中華情報なので本当かはわかりませんが(笑)でも、持った感じでは本当にそれくらいだと思います。
まあ、ワイドリムのわりにはそこそこ軽いのではないかと思います。

スポーク

スポークはSAPIM CX-RAYストレートプルです。正直、これのおかげでだいぶホイール全体の重量が抑えられている気がします。
しかし、よく見るとエアロスポークがねじれて、微妙に斜めになっているような気がします。これはどうなんでしょうか。。。?問題あるのか??

本数はフロント20,リア24です。
リアはNDS側でもラジアルではありません。

あと、ホイールバランスはイマイチです。
超高速で回転させると結構ぶれます。

ちなみにCX-RAY以外で組まれているバージョンも存在します。というか、基本的には手組ホイールなので自由です。リアG3組なんてのも存在します(笑)

ハブ

ハブはNOVATEC製です。THE 中華カーボンって感じですね(笑)

フランジ幅は広いです。

リアのフリーは中々渋かったです。これからなじんでいくのかもしれませんが。

付属品など

付属品は正直使えません。

ブレーキパッドはこのような非常に怪しいものが付属します。流石にちょっと使いたくなかったのでSWISSSTOPのブラックプリンスを使用しています。
(後日談...実際に使ってみたら意外と使えました。ブラックプリンスと比べると流石に制動力は落ちますが、微々たる差です。)

こちらはリムテープです。
ワイドリムなのに幅が14mmのものが付属しますが、これでは幅が足りません(笑)なので、自分は軽量なNOTUBES製のリムテープを使用しています。
NOTUBESの25mm幅のものを貼りましたが、さすがに少し太かった気がします。21mm幅のほうがいいかもしれません。

そしてクイックリリースは軽量なものがついてきます。
チタンとアルミでできているようです。
非常に軽量なのですが、固定力がイマイチだったので僕は使用していません。あとシャフトがちょっと長いw
ちなみに、Lixadaなどで売っている軽量クイックと同じものだと思われます。

というわけで、僕は付属品を一つも使っていません(笑)

タイヤの付けやすさ

タイヤはかなりつけにくいです。コンチのGP4000S2を使っているというのもありますが。
最初はチューブを噛んで穴をあけてしまいました。
固い場合はタイヤを引っ張ってからつけるといいです。
また、タイヤレバーを使いましたが、問題ありませんでした。(パナレーサーの樹脂のやつです)


インプレッション 実際に乗ってみた

ファーストコンタクト

まず家から出てひと踏み、最初に思ったのは「軽い」でした。漕ぎだしが軽かったです。
正直軽さはあまり期待していなかったので少々驚きました。
そして巡行に入るとスポークかリムかがが風を切っている音が耳に入ります。ちょっと新鮮。
最初の印象は「予想よりも良い」でした。
次からは各性能について書いていきます。

剛性

今のところ不満はなし。
横剛性ワイドリム+CX-RAYストレートプル+広いフランジ幅のおかげで、まあそんなに低くはならないでしょう。スポークテンションはあまり高くなさそうですが。

フィーリングは少し不思議な感じです。
脚へのあたりは割とソフトな感じだと思いましたが、ふにゃふにゃ感は感じません。
少しスプリントして55km/hくらいまで上げてみましたが、この程度では特に剛性が足りないとは思いませんでした。

巡行 エアロ

これも速度を上げると、「速い」と思いました。
大体体感で200W程度の巡行では、アルミホイールと比べて体感で+1km/hくらい速かったです。まあ、これはプラシーボ効果がたくさん含まれていると思いますが(笑)実際、この辺はしっかりパワーメーターを使って検証しないとわかりませんね。
ただ、鈍感な人でもわかるような差はあります。「鉄下駄→ゾンダクラス」以上の差は感じました。

そして高速巡行に入るとさらに顕著に差を感じます
40~50km/hで、いつもより力を入れていないのに速い!
もちろん絶対的には楽ではないのですが、いつもより追い風を浴びているような感覚になりました。

登坂性能 軽さ

これは前述した通り軽いです。
ディープなので軽さは犠牲になると思っていたのですが、犠牲になるどころか軽くなりました。(そもそも重量が軽くなっているのですが)
やっぱりこれもCX-RAYが効いている感じです。あとはリムもそこそこ軽量ですし。

ダンシングも軽さを感じました。

ブレーキ性能

正直、買う前はここが一番心配でした。
前述した通り、シューはブラックプリンスを使っています。

ドライでは、アルミリムと特に変わらない制動力だと思いました。
ただしシューが削れるのは早いです。これはブラックプリンスの方の特性ですが。
ブレーキ音はひゅるるるー/といった感じで、控えめだと思います。
ただ、きっちりセッティングしないと鳴きます。

ダウンヒルでの熱は問題ですが、僕はブレーキかけっぱで下ることはないのであまり気にしていません。
ただ、例えば箱根の下りなどは渋滞しているときもありますので、そういった場面では気を使っていこうと思います。

ウェットでの制動力ですが、こちらはやはり落ちます。やっぱりアルミリムのほうがここでは制動力が高いです。
雨のレースではあまり使いたくない感じです。

横風耐性

こちらもカーボンディープでは気になるところ。
しかし、特に横風に煽られるとか飛ばされる感じはしませんでした。
フロントには40mmを入れているのと、U字型のリムが効いている感じです。
強風が吹くと自分が先に煽られてしまいます(笑)


総評

僕はこのホイールを練習からレースまで履きっぱなしで使う予定です。
正直、購入した理由の半分はモチベーションを上げるために見た目がかっこいいからでした。
なのでカーボンクリンチャー。
しかし使ってみたら予想以上に高性能でした。68000円のホイールとは思えません。
68000円と言えば、ZONDAの定価と同等です。(むしろこっちのほうが安い)
レビューがあまり見つからなかったので心配でしたが、全然使えるホイールだったので安心しました。
詰めが甘い所もありますが、割り切って使う分にはいいと思います。
でも、これで少しだけBORAやZIPPのFirecrestシリーズ、ROVALのCLXシリーズなどの高級カーボンディープが気になり始めました(笑)
これらのホイールにも、そのプライスに見合った性能があると思うとわくわくしますね。
自転車って面白い。












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